臨場 VOL.2 開催中 8/31~9/30

第2回となる熊川宿若狭熊川宿若狭美術館の美術部門として、昨年に続き「臨場」をテーマとしたプロジェクトを展開いたします。
熊川宿若狭美術館において、現代美術作家3名と、障がいのあるアーティスト、指導・支援を兼ねた現代美術作家の5名が、初発プランから制作・完成までを観客とのコミュニケーションを図りながら公開し、完成した作品(記録写真など)を展示するとともに、若狭町立保育園7園の園児たちが造形活動・絵画活動を公開します。
併せて、美術作家の伴走者として、美術評論家が評論の立場から参加し、批評や記録活動などに当たります。
「臨場」は、まさにその場にのぞむことを意味します。現代美術、障がい者アート、幼児の絵画造形活動が、境界を越えてアートとしての翼を大きく広げようとする「生の現場」に是非とも立ち会っていただきたいと願っています。
プロジェクト監修 長谷光城


【 現代美術 】
長谷光城
1943年生まれ。旧満州国出身、福井県在住。多摩美術大学絵画科油画専攻(斉藤義重教室)卒業。個展開催35回、グループ展出品多数。熊川宿若狭美術館長。


【 現代美術 】
堀内悠希
1990年生まれ。奈良県出身、ロンドン在住。東京芸術大学大学院美術研究科専攻油画修士課程修了。2024年十和田市現代美術館サテライト会場Spaceにて個展開催予定。


【 現代美術 】
千原真実
1985年生まれ。熊本県出身、神奈川県在住。東京造形大学造形学部美術学科専攻卒業。2011-13年クラスゲストステューデント(ドイツ)、2021年熊本市現代美術館で個展開催。


【 障がい者アート 】
柴田信宏
1977年生まれ、福井県出身、福井県在住。福井県立盲学校卒業。2024年「まるまるつながるアートてんまる」展出品(福井県立美術館)。


【 現代美術、障がい者アート支援・指導 】
小林雅代
1985年生まれ。兵庫県出身、福井県在住。2007年京都造形芸術大学美術工芸学科陶芸コース卒業。2024年ふくいアートアタック事業で個展(銀座・ギャラリー暁)。


【 評論 】
野田訓生
1962年生まれ。福井県出身、福井県在住。筑波大学大学院芸術研究科修了。金津創作の森美術館館長、福井県文化振興事業団芸術文化アドバイザー、前福井県立美術館副館長。



臨場 VOL.2

プロセス公開とコミュニケーション

8/20 ~ 8/29  開催中

第2回となる熊川宿若狭熊川宿若狭美術館の美術部門として、昨年に続き「臨場」をテーマとしたプロジェクトを展開いたします。
熊川宿若狭美術館において、現代美術作家3名と、障がいのあるアーティスト、指導・支援を兼ねた現代美術作家の5名が、初発プランから制作・完成までを観客とのコミュニケーションを図りながら公開し、完成した作品(記録写真など)を展示するとともに、若狭町立保育園7園の園児たちが造形活動・絵画活動を公開します。
併せて、美術作家の伴走者として、美術評論家が評論の立場から参加し、批評や記録活動などに当たります。
「臨場」は、まさにその場にのぞむことを意味します。現代美術、障がい者アート、幼児の絵画造形活動が、境界を越えてアートとしての翼を大きく広げようとする「生の現場」に是非とも立ち会っていただきたいと願っています。
プロジェクト監修 長谷光城


長谷光城

堀内悠希

千原真実

柴山信宏

小林雅代

野田訓生



info: 第2回 熊川宿若狭芸術祭



熊川宿若狭芸術祭は、美術、音楽分野のアーティスト等を招聘し、滞在するアーティストが地域の歴史・文化をもとにした創造的な表現活動の公開制作などを通じて広く発信するとともに、音楽堂による音楽会等を開催するなど、若狭熊川宿を「アーティストが集うクリエイティブなまち」「世界の文化交流拠点地域」としてアピールし、若狭町への興味・関心を高め、交流人口の拡大を目指して開催いたします。

美術分野では4つの展覧会を開催いたしますが、メインになります「臨場=プロセス公開とコミュニケーション~ 千原真実 堀内悠希 柴山信宏 小林雅代 長谷光城」展、それに続く「臨場・千原真実・堀内悠希・柴山信宏・小林雅代、長谷光城・展」においては、現代美術作家、障がいのあるアーティストが参加しています。これらにあわせて、子ども(幼児)美術においても制作公開=保育公開によって、子ども達の創造性溢れるアート活動に触れていただける機会として開催します。


臨 場 VOL.2

臨場=プロセス公開とコミュニケーション 
千原真実 堀内悠希 柴山信宏 小林雅代 長谷光城

8月20日(火)~8月29日(木) 10:00~16:00  ※最終日14:00
熊川宿若狭美術館


臨場・千原真実・堀内悠希・柴山信宏・小林雅代・長谷光城・展

2024年8月31日(土)~9月30日(月)10:00~16:30  金、土、日、月、祭日開館   
熊川宿若狭美術館

オープニングトーク

2024年8月24日(土) 14:00~16:00   
熊川宿若狭美術館


第2回となる熊川宿若狭熊川宿若狭美術館の美術部門として、昨年に続き「臨場」をテーマとしたプロジェクトを展開いたします。
熊川宿若狭美術館において、現代美術作家3名と、障がいのあるアーティスト、指導・支援を兼ねた現代美術作家の5名が、初発プランから制作・完成までを観客とのコミュニケーションを図りながら公開し、完成した作品(記録写真など)を展示するとともに、若狭町立保育園7園の園児たちが造形活動・絵画活動を公開します。
併せて、美術作家の伴走者として、美術評論家が評論の立場から参加し、批評や記録活動などに当たります。
「臨場」は、まさにその場にのぞむことを意味します。現代美術、障がい者アート、幼児の絵画造形活動が、境界を越えてアートとしての翼を大きく広げようとする「生の現場」に是非とも立ち会っていただきたいと願っています。
プロジェクト監修 長谷光城


<子ども美術制作公開> ~若狭町立保育園

公開日

8月23日(金)午前10時~12時 ののはな保育園  三宅保育所
9月06日(金)午前10時~12時 わかば保育園 とばっ子保育園 
9月13日(金)午前10時~12時 気山保育所 中央保育所 みそみ保育所

熊川宿若狭美術館


「東極」の磁場in WAKASA 2024 

市野泰通 中川猛  長谷光城 范鐘鳴 李海峰 丸山常生 山根秀信 

「東極」とは 、日本、朝鮮半島を含む地域が、中国、アジア、ユーラシア、ヨーロッパ等の西側の世界から次々と押し寄せてきた文化を混在させながら融合し、変容させてきた極地の文化圏である。その中でも、極地・日本は、広く世界のさまざまな分野の刺激と影響を大きく受け、それらを柔軟に受容し、独自の新たな発信の主体となってきた。現代に生きて、「東極」の地で制作に取り組む日本を初め東アジアの作家たちが相集い、明日に拓かれる美術を、極を逆転し、西側をはじめ世界に向けて発信する新たな展覧会を開催する。そのような発信の場としては、古代より大陸に開かれた玄関口であった若狭の地・熊川宿で開催される熊川宿若狭芸術祭は、最もふさわしいと考えられる。

2024年10月5日(土)~11月11日(月)10:00~16:30  金、土、日、月、祭日開館

熊川宿若狭美術館


「近藤薫と仲間たちによるおむすびコンサート」

近藤 薫 (ヴァイオリン) 戸上眞理 (ヴァイオリン) 加藤大輔 (ヴィオラ)  
松谷壮一郎(チェロ) 遠藤柊一郎(コントラバス)徳永雄紀 (ピアノ)

2024年9月23日(月・祝)16時~18時
パレア若狭音楽ホール


ミニコンサート 熊川宿若狭美術館

近藤 薫 (ヴァイオリン) 戸上眞理 (ヴァイオリン) 加藤大輔 (ヴィオラ)  
松谷壮一郎(チェロ) 遠藤柊一郎(コントラバス)

2024年9月23日(月・祝) 11時~11時45分 
熊川宿若狭美術館 



蟻塚 知都 展




彫刻、とりわけカービングの仕事で問題となるのは、執刀する前の最初の形と量、つまり既に定められた空間をどのように操作するかということである。通常その既定の空間、つまり直方体であったり丸太であったりという最初の形と量は作品が完成に近づくにつれてその印象を薄くしていく。

しかしながらカービングの仕事は素材の絶対量を減らしていく操作であり、最初の既定の空間の印象から完全に逃れることはできない。従って彫刻について考えるときには、既定の空間を感じさせぬようにするよりも、むしろ既定の空間の印象を最後まで残し、どのような操作がその空間の中で行われたのかをありありと見せることが必要に感じられるのである。
この既定の空間こそが本展の作品群の特徴であるフレームである。このフレームは一見すると中の人体像を閉じ込める牢のようである。しかし人体像は後からフレームの中に閉じ込められたわけではなく、最初から既定の空間内に量として存在していた。とするとこのフレームは彫刻されるべき形の可動範囲や領分とも言うことができよう。

また、人体像そのものに目を向けると、無表情で静謐に感じられるものもあれば、大きく体躯を歪め抜け出そうとしているように見えるものもある。フレームを社会的なシステムと捉えた場合、そこから抜け出ようとするものもいればそこに安住する者もいる現代の人間像と重なる。

本展の空間そのものに目を向ければ、「人体像はフレームに囲われており、それらは各部屋というフレームに囲われており、各部屋は会場というフレームに囲われており、、、」というような多重構造が想像される。しかもそれらは複数存在しており、まるで生物の最小単位である細胞から宇宙へと視点を広げていくような、あるいは広大な宇宙からただ一点に向けてクローズアップしていくような感覚を覚えるのである。

本展におけるフレームは多義的である。人間という存在はフレームから抜け出そうとすると同時にフレームを作り出し収まっていこうともする。

私たちはこのフレームをどのような意味で捉えるべきであろうか。

蟻塚知都


  • 1997 福井市生まれ 福井市在住
  • 2019 国立台湾藝術大学木彫アトリエ交流
  • 2022 福井大学教職員大学院修了
  • 2020 個展「Arts Happen!」グラン・シェフ:クーゼー 他、福井県内レストラン
  • 2022 個展「蟻塚知都 飛んでいく男 2022 SHOUNDOアート駅伝」(匠雲堂/富山県南砺市)
  • 2022 個展「蟻塚知都 THE PLAYHOUSE OF OUR OWN」(ART SITE 25/福井市)
  • 2023 個展「蟻塚知都 HANGED MAN」(ギャラリーサライ/福井市)
  • 2024 個展「蟻塚知都 From a cell / To a cell」(分室ニホ/福井市) 他にグループ展多数


出地 瑠以 展



  • 1983 福井市生 福井市在住
  • 2005 米国オクラホマ州立ノースイースタン大学卒業
  • 2011 東京、ハワイでカメラマンとして活躍 福井にてフリーランスフォトグラファー
  • 2016 個展「ヴェール」 於:FLAT(福井市)
  • 2021 個展「出地瑠以写真展」 於:福井ものづくりキャンパス(福井市)
  • 2023 グループ展「Inter-Action」 於:AmericaBashiGallery(東京 恵比寿)
  • 2023 個展「288」 於:FLAT(福井市)
  • 2024 個展「288 / 野良猫に見られた」 於:NEST(大阪)

出地瑠以 展

開催期間
7月7日 ~ 8月12日
10:00 ~ 16:30

開催日
月・金・土・日・祝日


出地瑠以
IZUCHI Rui

  • 1983 福井市生 福井市在住
  • 2005 米国オクラホマ州立ノースイースタン大学卒業
  • 2011 東京、ハワイでカメラマンとして活躍 福井にてフリーランスフォトグラファー
  • 2016 個展「ヴェール」 於:FLAT(福井市)
  • 2021 個展「出地瑠以写真展」 於:福井ものづくりキャンパス(福井市)
  • 2023 グループ展「Inter-Action」 於:AmericaBashiGallery(東京 恵比寿)
  • 2023 個展「288」 於:FLAT(福井市)
  • 2024 個展「288 / 野良猫に見られた」 於:NEST(大阪)

あとりえ風 展

「あとりえ風」の仲間たちは、余暇活動として月に一度集まり、ゆったりとした時間の中で、自ら描きたい世界を表現しています。
短い時間で一気に描きあげる仲間・・・
粘土や紙でもものづくりに集中する仲間・・・
筆と墨で描く文字を楽しむ仲間・・・
自ら個性を表したい気持ちがいっぱいです。
仲間たちの個性あふれる作品をご覧ください。





野瀬成夫 展 NOSE Naruo


野瀬成夫 NOSE Naruo

1944年生 美浜町在住
最近は墨跡(和紙)を利用して、壊して再生する平面作品に取り組んでいる。文字の形(甲骨文字、金文、篆文)と現代文字との関係が要素・字形は同一の意味を持つものとして、解釈し、図形化する。



information: あとりえ風 展


「あとりえ風」の仲間たちは、余暇活動として月に一度集まり、ゆったりとした時間の中で、自ら描きたい世界を表現しています。
短い時間で一気に描きあげる仲間・・・
粘土や紙でもものづくりに集中する仲間・・・
筆と墨で描く文字を楽しむ仲間・・・
自ら個性を表したい気持ちがいっぱいです。
仲間たちの個性あふれる作品をご覧ください。


あとりえ風

2010年に設立。特別支援学校、特別支援学級などの児童・生徒および卒業生(10代~40代)が集まる絵画グループ。
福井県社会福祉センター内で月1回活動
代表 伊藤敬子