常設展 水谷太郎 展

水谷太郎

水谷が制作に取り組み始めて10年目を迎えている。最初は好きな車を描いたり、車雑誌を切ってコラージュした作品を制作。次いで、抽象画を描き始めた仲間の刺激を受けてクレヨンで抽象表現を試み始めた。

そして、クレヨンで塗られた色面を幾何形体に切り、それらを並べて構成する彼独自の手法で作品が生み出された。このことを経て、現在のマーカーを使った深みを感じる抽象画制作されている。

水谷はCネットふくいの若狭町事業所で就労し、その大鳥羽寮に仲間多数と共に居住している。そこに若狭ものづくり美学舎スタッフ数名が出張指導する「1時間半程度 隔週開催 美術制作講座」が運営されて数十年。水谷は6~8人の寮仲間とそこで作品制作に勤しんでいる。
障がい者や要支援の人や児童の作品を募り、展示紹介する「公募 きらりアート展」に、ほぼ毎年出品し、多くの受賞歴をもっている。

水谷太郎

みずたに たろう ≪略歴≫

1985岐阜県に生まれる
2003各務原養護学校高等部卒業
2003コミュニティネットワーク(Cネット)入所
2011第02回きらりアート展 ≪きらりアート賞≫
2012第03回きらりアート展 ≪きらりアート準大賞≫
2013第04回きらりアート展 ≪きらりアート賞≫
2014第05回きらりアート展 ≪きらりアート準大賞≫
2016第07回きらりアート展 ≪きらりアート賞≫
2017第08回きらりアート展 
2018第09回きらりアート展
2019第10回きらりアート展 ≪きらりアート10回展記念賞≫
2020第11回きらりアート展 
水谷太郎

information:長谷光城 展 ― 箱体 シリーズ2 ー

31st October 2020 ー 7th December 2020

11月15日(日)10:30~
ギャラリートーク 宮田徹也氏(美術評論家)を囲んで…

― 箱体 シリーズ2 ー

嶺南ゆかりの美術作家展ー白と黒の世界ー(パレア若狭 ギャラリー)では、色彩溢れる社会の中で非日常化した黒、そして白の世界に対峙していただくことを願って監修に当たりました。その関連の中で私の個展を開催させていただきました。

今回のコロナ禍は、私たちの今日までの歩みを問い、負の側面を顕在化させています。コロナ禍以後、私たちは、より明日に開かれる社会を生み出すことができるのでしょうか、はたまた、退行現象を生じさせてしまうのでしょうか。私たちは、今、コロナ禍への恐怖とともに、不安感情を幾重にも増幅させています。

今回の個展は、静かに今を問い、過去に取り組んだ人間や社会を意識した〈箱体シリーズ〉をもとに、2016年から取り組み、コロナ禍の中で集中的に制作した〈箱体シリーズ2〉の作品を展示いたします。展示した作品は、現代社会をゼロから見つめ直す位置から制作した、立体ではなく平面でもない、そして、多くを語らない白色の箱作品です。

嶺南ゆかりの美術作家展―白と黒の世界ーとあわせ、ご来場をいただくことを願っています。

長谷光城

江戸雄飛個展 

「増殖する書」 線描文字の情報

9月5日(金)~10月26日(月)

江戸雄飛
江戸雄飛_展示品目録
江戸雄飛

江戸はテレビや新聞等で見聞きした語句を、思いつくと即、それを声に発し、次々と連想する語句をつなげながら、猛スピードでそれらの文字を紙の上に書き重ねていきます。1時間半、途中に休憩を挟まず、300を超える単語を書いたりします。線が乱雑に重なる解読不能な筆跡の固まりとなって作品が完成。その直前に必ず、「最後にぃー。」と言って書き終えます。制作作業の傍で制作支援者が、彼が発する言葉の全部を聞き取ってメモ、記録しており、作品展示の際には作品の横に、それが長い「題名」として添えられます。

えとゆうひ 【制作・受賞歴】

2014 第5回  きらりアート展きらりアート賞
2015 第6回  きらりアート展きらりアート準大賞
2017 第8回  きらりアート展きらりアート大賞
2018 第5回  きらりアート展きらりアート賞
2018 熊川宿若狭美術館OPEN記念展
   「きらりアート6人展」出展
2018 第9回  きらりアート展きらりアート賞(書)
2019 第10回  きらりアート展きらりアート準大賞
2019 「和日・作美・素生の表現者たち」展 出展
    富山県高岡市 勝興寺
江戸雄飛

文化庁 障害者による文化芸術活動推進事業

常設展 子どもたちの絵

子どもたちの絵

若狭町立保育園7園の1歳児から5歳児の絵画作品27点を展示します。コロナ禍で登園自粛もありましたが、今年4月から7月にかけて制作された作品です。

絵的思考の世界に生きる子どもたちは、コロナをものともせず、外に飛び出し水、土、木、石、動植物などを使って友だちと集中して遊び込み、達成感と自信を獲得していきます。展示されている絵は、その証として、自らの育ちと喜びの心を表現しています。明日に開かれる子どもたちの絵をお楽しみ下さい。

information:江戸雄飛 個展

5th September 2020 ー 26th October 2020

「増殖する書」 線描文字の情報

江戸はテレビや新聞等で見聞きした語句を、思いつくと即、それを声に発し、次々と連想する語句をつなげながら、猛スピードでそれらの文字を紙の上に書き重ねていきます。1時間半、途中に休憩を挟まず、300を超える単語を書いたりします。線が乱雑に重なる解読不能な筆跡の固まりとなって作品が完成。その直前に必ず、「最後にぃー。」と言って書き終えます。制作作業の傍で制作支援者が、彼が発する言葉の全部を聞き取ってメモ、記録しており、作品展示の際には作品の横に、それが長い「題名」として添えられます。

真瀬宏子 展 5/22(金)~ 8/31(月)

生命の根源への敬意と憧憬

連綿と続く生命の不思議に魅せられ、太古よりの人類の歴史と時の流れを表現したくてひたすら絵画を描いてきた。表現力のない自分を感じつつも、アーティストして精いっぱい制作に挑んできた。今回、その十数年前までの自分の軌跡を蘇らせる機会になったことに心から感謝したい。熊川宿若狭美術館での多くの方々のご高覧と、若狭・野木両町交流をの発展を願っている。

ませ ひろこ


真瀬宏子 転生 2001



真瀬宏子(1946年~)

東京芸術大学(芸術学科卒業)、同大学院(美術史)修了。
1975年より高校美術教師として美術教育に取り組むと共に絵画作品を制作し発表を続け、1980年の第1回個展を皮きりに、2008年まで計31回の個展を開催するなど、画家として活躍。教職を退いた後、公民館長を経て、栃木県下都賀郡 野木町長に。
アトリエ・ピッコロ、アートスペースを主宰。
日本美術家連盟会員 美術史学会員 栃木県美術家協会理事


真瀬宏子 祈りⅠ 2019