岡本隆多 展 & 武田千香 展


武田千香 展


武田千香 たけだちか

宿舎の仲間の美術活動に刺激を受けて、自分で購入してきたクレパスを使って、畳の上に画用紙を置き、畳の柔らかさを楽しみながら絵を描き始めた。
画家・草間弥生を真似て、赤毛のかつらを着け、絵かき気取りで気持ちを高めて「千香ちゃんワールド」を浸って制作に没頭する。題材は、今は亡きやさしい父母のもと過ごした温かい家庭生活を思い出し、体験した行事を懐かしみながら語り、絵に描く。
仕事が休みの日には、自分の部屋でコツコツと終日、制作に取り組む。絵を描くことが彼女の喜びとなっている。

1977年生(昭和52)若狭町在住
2014年 第5回きらりアート展 きらりアート賞
2015年 第6回きらりアート展 きらりアート賞
2016年 第7回きらりアート展 きらりアート賞
2017年 第8回きらりアート展 きらりアート賞
2018年 きらりアート展6人展(熊川若狭美術館)
2019年 第10回きらりアート展 きらりアート賞
2020年 第11回きらりアート展 きらりアート大賞


岡本隆多 展


岡本隆多 おかもとりゅうた

1996年生(平成8)若狭町在住

制作前はいつも同じルーティンを繰り返す。そひて絵具をパレットにたっぷり出し、次いで先の整った細筆と中筆を選び、筆洗の水で筆を湿らせ、雑巾でいらない水分を取り、絵の具をつける。イメージがわくと、ゆっくり丁寧に几帳面に、筆先をキャンパスに置くように描き始める。描く事柄は、日常生活で見たり食したりした体験をもとに、食べ物、仕事、天気のことなどが多い。

2011年 第2回きらりアート展 審査員特別賞
2012年 第3回きらりアート展 きらりアート賞
2016年 第7回きらりアート展 きらりアート賞
2017年 第8回きらりアート展 若狭町社会福祉協議会長賞
2020年 第11回きらりアート展 きらりアート準大賞
2021年 第12回きらりアート展 きらりアート賞


田中さかえ 展

喜怒哀楽が行動に出てしまう素直な性格ゆえ作品制作に波があったが、ちいさな木片を貼り詰めるレリーフ作品に取り組んでからは、緻密な作業に集中して大作に挑み、ほぼ1年がかりで仕上げます。その間、完成へのイメージに向って、形状とサイズが異なる木片を選んで、手先の動きと共にリズム感を高めながら、広い平面に方形の立体を配する明快な構成をつくり上げていきます。
床に置かれて制作された立体が、壁に掛けられることによって、レリーフ(半立体)作品として軽やかな空間を提示しました。そのことを受けて、彩色や円形での政策に広がっています。


2011 第2回きらりアート展 きらりアート賞
2012 第3回きらりアート展 審査員特別賞
2014 第5回きらりアート展 特別賞
2015 第6回きらりアート展 きらりアート準大賞
2016 第7回きらりアート展 きらりアート大賞
2016 「きらりアート4人展」 光水画廊
2017 第8回きらりアート展 きらりアート準大賞



藤原 孝 展

藤原 孝 -Takashi Fujiwara-
2004年から日記をつけ始め、そこに挿絵として描いたイラストがきっかけで制作を始める。小学校から文字を丁寧に書くことを心がけていることにより、絵も丁寧に描いている。製作は計画通り進める。1日30分 ~ 1時間30分キャンバスに向かう。体調により描かない日もある。「放浪の旅」(左の作品)は、約200時間程かけて完成した。この作品は、2013年に描いたイラストの数々を組み合わせたもので、特徴的な直線、曲線は意図なしに自然と内面から溢れ出たものである。

常設展 水谷太郎 展

水谷太郎

水谷が制作に取り組み始めて10年目を迎えている。最初は好きな車を描いたり、車雑誌を切ってコラージュした作品を制作。次いで、抽象画を描き始めた仲間の刺激を受けてクレヨンで抽象表現を試み始めた。

そして、クレヨンで塗られた色面を幾何形体に切り、それらを並べて構成する彼独自の手法で作品が生み出された。このことを経て、現在のマーカーを使った深みを感じる抽象画制作されている。

水谷はCネットふくいの若狭町事業所で就労し、その大鳥羽寮に仲間多数と共に居住している。そこに若狭ものづくり美学舎スタッフ数名が出張指導する「1時間半程度 隔週開催 美術制作講座」が運営されて数十年。水谷は6~8人の寮仲間とそこで作品制作に勤しんでいる。
障がい者や要支援の人や児童の作品を募り、展示紹介する「公募 きらりアート展」に、ほぼ毎年出品し、多くの受賞歴をもっている。

水谷太郎

みずたに たろう ≪略歴≫

1985岐阜県に生まれる
2003各務原養護学校高等部卒業
2003コミュニティネットワーク(Cネット)入所
2011第02回きらりアート展 ≪きらりアート賞≫
2012第03回きらりアート展 ≪きらりアート準大賞≫
2013第04回きらりアート展 ≪きらりアート賞≫
2014第05回きらりアート展 ≪きらりアート準大賞≫
2016第07回きらりアート展 ≪きらりアート賞≫
2017第08回きらりアート展 
2018第09回きらりアート展
2019第10回きらりアート展 ≪きらりアート10回展記念賞≫
2020第11回きらりアート展 
水谷太郎

常設展 子どもたちの絵

子どもたちの絵

若狭町立保育園7園の1歳児から5歳児の絵画作品27点を展示します。コロナ禍で登園自粛もありましたが、今年4月から7月にかけて制作された作品です。

絵的思考の世界に生きる子どもたちは、コロナをものともせず、外に飛び出し水、土、木、石、動植物などを使って友だちと集中して遊び込み、達成感と自信を獲得していきます。展示されている絵は、その証として、自らの育ちと喜びの心を表現しています。明日に開かれる子どもたちの絵をお楽しみ下さい。

浅野隆典 展

きらりアート 浅野隆典 展 「養老線」

浅野隆典 養老線

浅野隆典 Asano Takanori (1979年~ )は故郷の鉄道路線である養老線(岐阜県大垣ー三重県桑名)の3輛連結の電車を繰り返し描き続けています。
少年期の記憶が蘇る、両親がいるふるさとへ、帰省するときの高ぶる気持ちを絵にしていると思われます。大版厚手ケント紙一枚に7、8ヶ月をかけて、数色の同じマーカーしか使わず同じような構図。絵の上にどっしりと座ってコツコツと描きます。
そんな彼の作品をズラッと一挙に展示、紹介します。