
第3回を迎える熊川宿若狭芸術祭では、「臨場と共生」をコンセプトとした多彩な企画を実施して参ります。第一弾として、美術部門では本年も「臨場(りんじょう)」をテーマとしたアートプロジェクトを展開いたします。会場となる熊川宿若狭美術館や熊川宿内の古民家には、国内外から現代美術作家が集い、障がいのあアーティストやその活動を支える作家とともに、7名が滞在制作を行います。10日間にわたる創作の全貌を公開し、観客との対話や交流を通じて、地域に結ばれる多様な作品がかたちづくられていきます。
今回は、フランスから初めての海外アーティストが参加し、ことばや文化のちがいを越えた出会いが育まれます。また、作家たちに伴走する美術評論家も加わり、批評や記録活動に当たります。
こうして生まれた作品や制作の記録は、完成作を発表する展覧会としてあらためて展示されます。「臨場」は、まさにその場に立ち会い、共に体験することを意味します。現代美術、障がい者アート、フランスの美術文化が、境界を超えてアートとしての翼を大きく羽ばたかせるとき、人々がつながり、街がひらかれ、世界へと広がっていく―その“いまこの瞬間”に、是非とも<臨場>していただきたいと願っています。
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熊川宿若狭芸術祭のHPは此方です
I 臨場=プロセス公開とコミュニケーション
テオ・ムザール / マリーヌ・ロワイエ / 小清水漸 / 黒鉄 /
藤原 孝 / 小林雅代 / 長谷光城 / 野田訓生
フランスのアーティスト、日本の現代美術作家、障がいのあるアーティストらが、熊川宿において来場者とのコミュニケーションを図りながら、初発プランから制作、完成までを公開します。また、作家の伴走者として、評論家が批評の観点から活動を展開し、10日間の制作プロセスを記録します。
熊川宿若狭美術館、田辺邸、与七、野外(熊川陣屋跡)
8/21(木)~8/31(日) 10:00~16:30 (最終日16:00) 8/25(月) 休館日
オープニングトーク 8/23(土) 14:00~熊川宿若狭美術館
II 臨場
テオムザール・マリーヌロワイエ・小清水漸・黒鉄・藤原孝・小林雅代・長谷光城・野田訓生・展
10日間の公開制作により完成した作品を展示します。
9/5(金)~10/6(月) 金・土・日・月・祝日 開館 10:00-16:30
参加作家、評論家
(建築家アーティスト) テオ・ムザール
2025年度ヴィラ九条山レジデントアーティスト。
1989年生まれ。 フランスのナント出 身、サン=ジャン=アン=ロワイヤン在住。 マルセイユ国立高等建築学校卒業。
(サービスデザイナー) マリーヌ・ロワイエ
2025年度ヴィラ九条山レジデントアーティスト。
1983年生まれ。 フランスのクレテ イユ出身、ニーム在住。フランス国立社会科学高等研 究院(EHESS)で博士号を取得。
(現代美術) 小清水漸
1944年生まれ。 愛媛県出身、 兵庫県在住。 多摩美術大学彫刻科中退。 京都市立芸術大学名誉教授。 2004年に紫綬褒章を受章。 2013年 「PrimaMat eria」 プンタ・デラ・ドガーナ(ベニス・イタリア)に参 加するなど国際的に活躍する。
黑鉄
1999年生まれ。 福井県鯖江市在住。 福井南特別支援学校高等部卒業。 2023 2024年の第14、15回 「きらりアート展」で準大賞を連続受賞。 グループ展 多数。
藤原 孝
1975年生まれ。 福井県小浜市在住。 若狭高校卒業 愛知大学中退。 2022年第13回 「きらりアート展」 では福井県知事賞を受賞。個展、グループ展多数。
小林雅代
1985年生まれ。 兵庫県出身、福井県在住。2007京 都造形芸術大学美術工芸学科陶芸コース卒業。 2024年ふくいアートアタック事業で個展開催(銀座・ ギャラリー暁)。
長谷光城
1943年生まれ。 旧満州国出身、福井県在住。 多摩 美術大学美術学部絵画科油画専攻(斉藤義重教 室) 卒業。 熊川宿若狭美術館長。 第16回現代日本 美術展大賞受賞。 個展開催35回。 グループ展出品 多数。
野田訓生
1962年生まれ。 福井県出身、 福井県在住。 筑波大学大学院芸術研究科修了。 金津創作の森美術館長。 福井県文化振興事業団芸術文化アドバイ ザー。前福井県立美術館副館長。


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