現代美術

今回は現代美術家5人の作品を展示しています。


斎藤義重

日本の現代美術をリードした斎藤義重(1904-2001)は、若狭に何度も足を運び、研修会講師として若い作家を指導し、多大の影響を与えました。

河合イサム(勇 1931-1980)

美術を主に文化運動に取り組んだ福井の前衛〈北美文化協会〉に所属し、リーダーとしてニューヨークで活躍。帰国後、若狭で作品を展示し講演会を開くなど、若い作家に強烈な刺激を与えました。

アンソニー・カロ

現代彫刻のパイオニアとして活躍した英国のアンソニー・カロ(1924-2013)は文化庁の招聘によって来日し、和紙への関心から、若狭和紙を使って「オバマシリーズ」を小浜で制作。長谷光城、竹原豊が助手を務めました。

坂本善三

東洋的抽象画を生み出した坂本善三(1911-1987)は、〈子ども美術文化研究会〉での交流が深い熊本で活躍。最後の弟子二子石義之の同研究会への参加、小国町にある坂本善三美術館での同研究会開催など、つながりが深まっています。

熊谷守一

孤高の画家・熊谷守一(1880-1977)は向井画廊を通して、若狭に多いモリカズファンが、何度か「モリカズ芸術を語る会」を開きました。

このように、5人ともに逝去されているが、なんらかの形で若狭とつながり、関わった若狭の人々の心の中に、今も強く生きています。