嶺南アート展 衝撃の現代美術~きらりアート2人展

主催 福井県文化振興事業団
共催 おおい町教育委員会

福井県内の障がい者アーティストが登竜門と位置づける「福井県障がい者アート作品公募 きらりアート展」は、毎年開催され、今秋には13回展を迎えました。その間、障がい者アート作品を目の当たりにされた多くの方々は、個性溢れる作品の素晴らしさに魅了されてきました。
それと共に、開設された嶺南唯一の障がい者アート活動拠点「若狭ものづくり美学舎きらりアート部」では、現在、30名余りが集い、独自の作品を生み出し、多くのプロ級作家が育ってきています。
今回展に出品していただきました田中さかえさん、坪内一真さんは、若狭ものづくり美学舎きらりアート部で制作、「福井円障がい者アート作品公募、きらりアート展」で大賞を受賞するなど高い評価を得てきています。中でも坪内一真さんは、「福井県総合美術展」で、知事賞、審査員賞を受賞して、障がい者アートをカッコ付で見る見方を一蹴し、衝撃の現代美術として存在感を高め注目を集めました。
嶺南アート展「衝撃の現代美術~きらりアート2人展」ご鑑賞いただき、障がい者理解を深め、国家、民族、子ども、大人、性別、健常者、障がい者等の垣根を取り除いたフラットな社会、真の共生社会実現に向って共に歩んでいただけることを願っています。

監修 長谷光城

information:きらりアート展 一般の部

「きらりアート展」は福井県在住の障がい者や特別な支援を要する人や児童たちのアート作品の公募展です。
一般の部の入賞作品を当美術館で展示、紹介いたします。純真でハートフルな表現をお楽しみ下さい。

information: バトンをつないで若狭発~明日を拓く美術展

主催 福井県 (公財)福井県文化振興事業団

令和4年10月14日(金)~10月23日(日) 9:00~17:00
於:若狭図書学習センター

このたび、若狭地域の明日に拓かれる美術活動の活性化に寄与することを願って、若狭高校OBで作家活動とともに美術教育にかかわる山河全(京都芸術大客員教授)、津田佳紀(名古屋芸大副学長)、長谷圭城(奈良女子大教授)による美術作品を展示、併せて若狭高校、三方高校美術部員計54名の若々しい作品を同一会場に展示し、OBと現役高校生の交流展を開催いたします。ご高覧ください。


西井武徳 展


西井武徳 Nishii Takenori

略歴
1978 福井県福井市生まれ
2004 文星芸術大学彫刻科卒業
2006 多摩美術大学大学院彫刻専攻修了

出展歴
2005 多摩美術大学×武蔵野美術大学 合同石彫展
2018 越後妻有アートトリエンナーレ 里山動物園
2019 県立美術館開館40周記念企画展 Reborn展


岡本隆多 展 & 武田千香 展


武田千香 展


武田千香 たけだちか

宿舎の仲間の美術活動に刺激を受けて、自分で購入してきたクレパスを使って、畳の上に画用紙を置き、畳の柔らかさを楽しみながら絵を描き始めた。
画家・草間弥生を真似て、赤毛のかつらを着け、絵かき気取りで気持ちを高めて「千香ちゃんワールド」を浸って制作に没頭する。題材は、今は亡きやさしい父母のもと過ごした温かい家庭生活を思い出し、体験した行事を懐かしみながら語り、絵に描く。
仕事が休みの日には、自分の部屋でコツコツと終日、制作に取り組む。絵を描くことが彼女の喜びとなっている。

1977年生(昭和52)若狭町在住
2014年 第5回きらりアート展 きらりアート賞
2015年 第6回きらりアート展 きらりアート賞
2016年 第7回きらりアート展 きらりアート賞
2017年 第8回きらりアート展 きらりアート賞
2018年 きらりアート展6人展(熊川若狭美術館)
2019年 第10回きらりアート展 きらりアート賞
2020年 第11回きらりアート展 きらりアート大賞


岡本隆多 展


岡本隆多 おかもとりゅうた

1996年生(平成8)若狭町在住

制作前はいつも同じルーティンを繰り返す。そひて絵具をパレットにたっぷり出し、次いで先の整った細筆と中筆を選び、筆洗の水で筆を湿らせ、雑巾でいらない水分を取り、絵の具をつける。イメージがわくと、ゆっくり丁寧に几帳面に、筆先をキャンパスに置くように描き始める。描く事柄は、日常生活で見たり食したりした体験をもとに、食べ物、仕事、天気のことなどが多い。

2011年 第2回きらりアート展 審査員特別賞
2012年 第3回きらりアート展 きらりアート賞
2016年 第7回きらりアート展 きらりアート賞
2017年 第8回きらりアート展 若狭町社会福祉協議会長賞
2020年 第11回きらりアート展 きらりアート準大賞
2021年 第12回きらりアート展 きらりアート賞


information:西井武徳 展

September 4th – October 24th 2022

略歴
1978 福井県福井市生まれ
2004 文星芸術大学彫刻科卒業
2006 多摩美術大学大学院彫刻専攻修了

出展歴
2005 多摩美術大学×武蔵野美術大学合同石彫展
2018 越後妻有アートトリエンナーレ里山アートどうぶつ園
2019 福井県立美術館開館40周記念企画展 Re born展



空間とマテリアルの協奏曲 ~長崎の作家たちと長谷光城


長崎大学井川研究室卒業生による現代アートグループ「RING ART」の作家、井川惺亮、中田寛昭、野坂知布、波多野慎二、廣岩裕香に若狭の作家、長谷光城による6人展を開催いたします。「RING ART」は2010年から〈アートと国際〉、〈アートと平和〉、〈アートと子ども〉をテーマに美術文化運動を果敢に展開しています。
長崎と若狭の出会いは、2019年の「2019 Summer 6:six Crash」展(熊本県立美術館分館)、「2019 Autumn 6:six Crash」展(熊川宿若狭美術館)に井川と長谷が出展し交流が始まります。RING ARTが主催する2021年の「春風ながさきよりXXⅢ」展(長崎ブルックホール)に長谷が招待出品をうけ、関連イベントとして開催されたシンポジウム「子どもアート」のパネラーを井川と長谷がつとめ、更にギャラリートークも行われました。
被爆77年を迎える今夏、若狭の地で、各作家が提示する異空間のせめぎ合いのなかに身を置き、アートの力と人類が希求する平和を考え、あわせて地方で取り組む現代アートグループの美術文化運動の今日的意義を問いたいと思います。



田中さかえ 展

喜怒哀楽が行動に出てしまう素直な性格ゆえ作品制作に波があったが、ちいさな木片を貼り詰めるレリーフ作品に取り組んでからは、緻密な作業に集中して大作に挑み、ほぼ1年がかりで仕上げます。その間、完成へのイメージに向って、形状とサイズが異なる木片を選んで、手先の動きと共にリズム感を高めながら、広い平面に方形の立体を配する明快な構成をつくり上げていきます。
床に置かれて制作された立体が、壁に掛けられることによって、レリーフ(半立体)作品として軽やかな空間を提示しました。そのことを受けて、彩色や円形での政策に広がっています。


2011 第2回きらりアート展 きらりアート賞
2012 第3回きらりアート展 審査員特別賞
2014 第5回きらりアート展 特別賞
2015 第6回きらりアート展 きらりアート準大賞
2016 第7回きらりアート展 きらりアート大賞
2016 「きらりアート4人展」 光水画廊
2017 第8回きらりアート展 きらりアート準大賞



information:空間とマテリアルの協奏曲 ~長崎の作家たちと長谷光城

長崎大学井川研究室卒業生による現代アートグループ「RING ART」の作家、井川惺亮、中田寛昭、野坂知布、波多野慎二、廣岩裕香に若狭の作家、長谷光城による6人展を開催いたします。「RING ART」は2010年から〈アートと国際〉、〈アートと平和〉、〈アートと子ども〉をテーマに美術文化運動を果敢に展開しています。

長崎と若狭の出会いは、2019年の「2019 Summer 6:six Crash」展(熊本県立美術館分館)、「2019 Autumn 6:six Crash」展(熊川宿若狭美術館)に井川と長谷が出展し交流が始まります。RING ARTが主催する2021年の「春風ながさきよりXXⅢ」展(長崎ブルックホール)に長谷が招待出品をうけ、関連イベントとして開催されたシンポジウム「子どもアート」のパネラーを井川と長谷がつとめ、更にギャラリートークも行われました。

被爆77年を迎える今夏、若狭の地で、各作家が提示する異空間のせめぎ合いのなかに身を置き、アートの力と人類が希求する平和を考え、あわせて地方で取り組む現代アートグループの美術文化運動の今日的意義を問いたいと思います。